【レポート】Amazon Elastic Block Store(EBS) によるイノベーションの加速 #AWS-40 #AWSSummit

【レポート】Amazon Elastic Block Store(EBS) によるイノベーションの加速 #AWS-40 #AWSSummit

Clock Icon2021.05.20

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

この記事では、5月12日に行われた AWS Summit Online 2021 のオンラインセッション『【基本の AWS サービス】Amazon Elastic Block Store(EBS) によるイノベーションの加速(AWS-40)』の模様をレポートします。

セッション概要

どんな規模でも使いやすく高性能なブロックストレージにより、お客様ワークロードのイノベーションと成長を加速できます。本入門セッションでは、エンタープライズアプリケーションやデータベースを始めとした多種多様なビジネスクリティカルなワークロードで利用されている Amazon Elastic Block Store(EBS) が、どのように高い可用性、セキュリティ、優れたパフォーマンスを提供しているのか、サービスの概要と EBS ボリュームや EBS スナップショットなどの主要な機能についてご紹介します。

登壇者

アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 テクノロジーパートナー本部 部長 / パートナーソリューションアーキテクト 河原 哲也

レポート

Agenda

  • Amazon EBS 概要
  • Amazon EBS 最新情報

Amazon EBS 概要

  • EC2にアタッチして利用するブロックストレージボリュームのサービス
    • AWSコンソールの他、SDK、APIでボリューム作成、アタッチ、管理できる
    • スナップショットとツールによるバックアップと保持を自動化できる仕組み

EBSの利点

  • 優れたパフォーマンス
    • 最大64,000 IOPSと1,000MB/sスループット、1桁ミリ秒のレイテンシー
  • 高可用性と高耐久性
    • 99.999%の可溶性と0,001%から0.2%の年間故障率
  • スケーラビリティ
    • 1GBからペタバイト規模のデータまでスケールアップ可能
  • 使いやすさ、柔軟性
    • ボリュームのタイプ変更やサイズ増加、パフォーマンス調整を柔軟にできる
  • 安全性
    • デフォルトの暗号化キー、またはカスタマー管理キーを使用した暗号化
  • 高いコスト効率
    • HDDで月額$0.025/GB、SSDで月額$0.08/GB

EBSのイノベーション

Amazon EBS 最新情報

[New!] 汎用 SSD (gp3)

  • ブートボリュームや一般的な低レイテンシーのワークロードに最適
    • gp2 よりも最大 20 % 低い料金のストレージ
    • 一貫した 3,000 IOPS と 125 MB/s スループット
    • IOPS、容量、gp2 の最大 4 倍のスループット(最大 1,000 MB/s と 16,000 IOPS) をプロビジョニングできる柔軟性

プロビジョンド IOPS SSD (io1/io2)

  • 持続的な IOPS が必要な要求の厳しいアプリケーションやデータベースに最適
    • 予測可能、優れたパフォーマンス
      • 最大 1,000 MB/s
      • 最大 64,000 IOPS
  • GB あたり最大 500 IOPS の割合 (io2 のみ) で動的に適切なサイズの IOPS と容量を個別に指定
  • io2 ボリュームは 99.999 % の耐久性
  • 平均 1 桁ミリ秒のレイテンシー

[New!] io2 Block Express(プレビュー)

  • 持続的な IOPS が必要な要求の厳しいアプリケーションやデータベースに最適
    • 次世代のアーキテクチャ
    • 4倍のスループットと 4倍の IOPS
      • 最大 4,000 MB/s
      • 最大 256,000 IOPS
      • GB あたり 1,000 IOPS
    • ボリュームあたり最大 64 TB の 4倍の容量
    • ミリ秒未満のレイテンシー

パフォーマンスのイノベーション(プレビュー)

より優れたパフォーマンスの R5b インスタンス

  • 大きい IO またはスループットが必要なデータベースのユースケースに最適
    • 3 倍高い Amazon EBS 最適化帯域幅
      • 7,500 MB/s と 260K IOPS
    • 革新的なネットワークプロトコル
      • Scalable Reliable Datagram (SRD)
      • レイテンシーのばらつきを最小化

クラウド内の Storage Area Network (SAN)

  • データセンターのミッドレンジSANと同等のパフォーマンス

[New!] io2 料金の値下げ

[New!] io2 による共有ストレージワークロード

  • GFS2 などのクラスタ対応の共有ストレージアプリケーションに最適
    • ボリュームを最大 16 インスタンスにアタッチ
    • 99.999 % の耐久性
    • EC2 インスタンスの集計パフォーマンス
  • Netflixの事例
    • EBS マルチアタッチと EBS 最適化インスタンスを使用することで、クライアントへのネットワークの影響を限定しながら、EVCache をウォームアップするために必要な時間を 4倍改善

[New!] Compute Optimizer で Amazon EBS の最適化

  • 手動での最適化を不要にし、追加料金なしで利用可能
    • io1/io2→プロビジョンド IOPS の設定を最適化
    • gp2→パフォーマンス要件に基づき gp2 ボリュームサイズを最適化
    • gp3→ボリュームの IOPS とスループットに関する推奨事項を提示

スナップショット

  • カスタム AMI からのブートや災害対策に最適
  • 高速スナップショット復元 (FSR)
    • ボリュームは即時に、パフォーマンスを最大化
    • EBS ボリュームの初期化 (事前ウォーミング) が必要なく、予測可能なパフォーマンス
  • 共有スナップショットと AMIは、世界中のすべての商用、GovCloud、中国リージョンで利用可能
    • 共有しているスナップショットに対する FSR

Amazon Data Lifecycle Manager (Amazon DLM)

  • スナップショットと AMI 管理を自動化
  • EBS ボリュームに対して柔軟にポリシーを定義
  • Direct APIs によるスナップショットのアクセス
    • スナップショットを介した EBS ボリュームの増分変更の追跡を効率化し、費用対効果を向上
    • 低コストで事業継続を実現
    • リカバリー時間短縮とハイブリッド展開に最適

クラウドの連続体

所感

EBSには様々なボリュームタイプと機能がありますが、このセッションで用途ごと、ニーズごとの使い分けをどう考えれば良いのかがよく理解できます。

AWSで一番使われているEC2サービスのパフォーマンスに直結する内容なので是非試聴することをオススメします。

あわせて読みたい

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.